インドでは家庭料理としてよく食べられている魚のひとつである鯉。今回は鯉を使った代表的なインド料理についてご紹介していきます。
東京・神楽坂「アロマズオブインディア2.0」では2021年4月14日から期間限定で鯉を使ったインド料理を提供いたします。
動画の中で過程をステップごとに紹介していますのでご覧ください。(このブログの後半で材料やレシピを紹介しています。)
薬用にも優れた鯉料理
日本では観賞用として広く知られている鯉ですが、食用としてはあまり馴染みのある魚ではありません。ただ、郷土料理として食べられている地域はいくつかあるようです。
鯉(こい)は日本の川や沼、湖などに生息している淡水魚で、古来から貴重なたんぱく源として料理されてきました。いまでは魚といえば海水魚が一般的で、鯉を食べる機会は少ないのが現状です。この記事では、そんな鯉の特徴や歴史、産地などを解説。あわせて、鯉を使うおすすめのレシピを紹介します。
鯉はビタミンBやDそしてEも豊富な淡水魚。薬用魚と呼ばれるほど薬効が高く、古代中国では薬用として用いられていたとか。
肝臓は体のさまざまな代謝を司る大切な臓器ですが、飲酒後のアルコールの分解をするのも肝臓の機能のひとつです。その肝機能を高めるタウリンと呼ばれるアミノ酸の一種を多く含むのも特徴です。
鯉には肝細胞を増殖させて傷んだ肝臓の修復を促す効果があったり、胃潰瘍を抑制する働きもあります。
平安時代の美女として知られる歌人、小野小町はコラーゲンをよく含む食べ物を好み、鯉を美容食として食べていたという記録もあるようです。
鯉を使ったインド料理
インド人シェフも食べたくなるほどの代表的な料理を2つご紹介します。
広大な国土を誇るインド。内陸都市ニューデリーの場合、海まで950キロほど離れています。これは東京から鹿児島までの距離に匹敵します。
ですから内陸部で魚といえば海水魚より淡水魚がメジャーなのです。その中でも鯉は大変人気があり、インドではとてもよく食べられている魚です。
鯉は硬く小さな骨がとても多い魚です。インドでは骨が多く食べにくい魚ほど美味しいと言われています。
口に入れたら、ゆっくりと噛み、1つ1つ骨を取り出して、注意しながら食べます。急いで食べると口の中を怪我してしまう事になりかねません。
FISH CURRY マスタード風味
自家製のマスタードペーストに様々なスパイスを加えたピリッと辛いカレーソース。インド家庭料理の定番です。
特徴的なマスタードの風味の中にレッドチリやグリーンチリの辛味が追いかけてくる鯉のカレー。皮付近はねっとりとしたゼラチン質、白身部分はふわっと柔らかい食感で甘みがあります。
噛めば噛むほどその旨味が口の中いっぱいに広がります。
- 鯉
- イエローマスタード
- ブラウンマスタード
- クミンシード
- コリアンダーシード
- カレーリーフ
- レッドチリ
- ターメリック
- レッドチリパウダー
- コリアンダーパウダー
- 生コリアンダー
- 生グリーンチリ
- 生玉ねぎ
- 生トマト
- ベビーオニオン
- マスタードオイル
- ジンジャーペースト
- ガーリックペースト
マスタードベースの作り方
1)マスタードシードを数時間水に浸し、トマト、玉ねぎ、グリーンチリ、コリアンダーはミキサーにかけれるサイズにカットしておく。
2)ミキサーに(1)とガーリックペースト、ジンジャーペースト、レッドチリ、コリアンダー、ターメリックのパウダースパイスを入れ、フライパンで温めて香りを出したクミンシードとコリアンダーシードも加えてミキサーにかける。
3)マスタードオイルを入れたフライパンにベビーオニオン、アジョワン、レッドチリ、カレーリーフを加えて焦げないようにテンパリングし、(2)を加える。
4)色が変わるまでかき混ぜながら炒めたら鍋に移す。水を加え、ザルで濾したらマスタードベースは完成。
鯉のフライの作り方
A)内臓を取り出した鯉をよく洗い、ジンジャーペースト、ガーリックペースト、チリパウダー、ひよこ豆パウダー、ターメリック、ライムジュースを加えてマリネする。
B)高温の油で(A)を素揚げし、温めた(4)の中に浸す。コリアンダーを上に添えて完成。
FRIED FISH
優しいライムの香りがアクセントの鯉のフライ。
薄い衣でカラッと素揚げし、軽く仕上げました。付け合わせにはレッドオニオン(ベビーオニオン)、ダイコン、ライム、ミントソースが付いてきます。
- 鯉
- レッドチリ
- ターメリック
- ひよこ豆パウダー
- ジンジャーペースト
- ガーリックペースト
2021年4月14日からの一周年アニバーサリーウィークと題して開催されるイベントでは、日頃の感謝を込めて、この二品をご提供いたします。
イベント詳細についてはイベントページをご覧ください。
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